はまぞう › Double box tests.

  

2013年02月10日

投影時間の変更とお詫び

この度は浜松駅前プロジェクションマッピング事業
「Double Box Tests.」に多大なるご支援、ご協力を
皆様からいただいておりますこと、大変感謝しております。

2月9日に初日を迎えましたプロジェクションマッピングですが、
昨日はこちらの機材トラブルにより開始を2時間半も遅らせてしまったことに、
スタッフ一同、心よりお詫び申し上げます。
寒い中会場でお待ちいただいたいただいた皆様、
投影の遅れにより、見ることができなかった皆様、
本当に申し訳ございません。

今回のプロジェクトの期待と難しさを痛感し、
対応を実行委員会内で検討した結果、開催時間を変更させていただきます。
当初、18時~21時の予定でご案内させていただきましたが、
19時~21時の2時間とさせていただきます。

ご迷惑、ご不便をお掛けしますが、
楽しみにしていただいている皆様に対し、
そして本事業に関わっていただいている皆様に、
不完全な状態での公開を避け、現時点で最高な状態で作品を公開したいという思いがあります。
1時間の繰り下げの中で機材トラブルを防ぎ、万全な投影を行えるよう対応させていただきます。
どうか、ご理解、ご了承のほど、よろしくお願いします。

ただ、投影回数を10分に1回と変更させていただき
できるだけ多くの皆様に楽しんでいただけるようにさせていただきます。

残り2日ではございますが、
たくさんの方に愛される作品になるように最善を尽くして参ります。
何卒よろしくお願いします。  

Posted by DBT at 02:10Comments(0)

2013年02月09日

9日の開催時刻変更のお知らせ

本日から行われるプロジェクションマッピングの開始時刻を初日の9日のみ19:00からとさせていただきます。
直前の急な変更申し訳ありません。
なお、10日、11日は予定通り18:00から開始予定です。

  

Posted by DBT at 11:23Comments(0)

2013年02月09日

関係者インタビュー④

今日は山森達也さんにインタビューした記事を載せちゃいます♪
山森さんは浜松のインフォラウンジで活動をしている今回の指導者的存在の方です!お世話になっています。本当に色々教わっている方です。


−よろしくお願いします!

山森さん「はいよろしく〜。」

−早速、なぜ山森さんはこのプロジェクトに参加しようとお考えになったんですか?

山森さん「僕自身"想像都市浜松の実現"のためにかな。そして都市に光を投影して新しい都市を築くことをいつかは実現したいと思っててね。今プロジェクションマッピングって有名じゃん。それを是非行いたいと強く想ってたんだ。」

−では、その点て苦労した点などはありますか?

山森さん「僕の仕事はコーディネーターみたいなものでね。人々の想いをまとめて仕事をつなげることで、メンバーの想いや難波さん、Aono_yさんの想いをパズルのピースを当てはめるよりも完成度を高くしたいと思ってる。その点が難しいとこかな。あと、やっぱり学生との関わりは難しいね。気をつけたい事が色々板挟みになってしょうがないんだ。でもトップになるようなことはしないかな。」

−なるほど。山森さんって浜松の印象とかってありますか?

山森さん「豊かな町だよね。海も山も軍隊までもあるし。いっそ独立国になればいいくらいだよね!(笑)でも、浜松市民は自分たちが気付いてない人が多いんだ。中心になりきれないネガティブさっていうのかな。プライドがかけてるよね。もっと浜松市民にはプライドをもってほしいよ。ネガティブさっていうのは浜松の資源を殺してて、人がもっている歴史をつかいきれてないよ。文芸大自信ももったいなくて、学生たちは県外から来た子たちも多いだろうけど、徐々に染まってきちゃうからね。それをなんとかするのが自分の原動力だよ。」

−では山森さんが考えているこういう町にしたいという想いはありますか?

山森さん「そうだね。第4次5次産業であるメディアコンテンツ産業とかは盛んなんだけどね。あ、第1次2次も盛んなんだけど。大都市は大体第3次産業が多いんだよね。その第3次産業が浜松は弱くて、そこを強くしたいと思ってる。歩いてて楽しい町になるようにしたいな。この町は敷居が高くってプライドも高いんだよね。インフォラウンジをしていて初めてわかったことなんだけど。必要なのはコンテンツでそれを展開することなんだよ。プロジェクションマッピングとかみたいにね。そのためにはガイドブックも大事で、インフォラウンジ(ここ)から発信することも大事。イベントや街全体がテーマパークにする。でもそれには予想外っていうことは一切駄目なんだよ。偶然がなくても駄目。来る人がきまっているってこともないし、来る人達だって交流も基本しないでしょ?自己もあったら駄目だし。それで各地と浜松の違いは浜松人がガサツだよ。さわやかで店員が無視したときなんか驚いちゃって。(笑)でもそれでも困った面がないんだよね。それが浜松だよ。だって槌谷(⬅私です)ちゃんは金沢でしょ?金沢はみっともないものとか嫌うじゃん。でも浜松はどうせ観光名所ないし、ハングリーさもない。フランクでがさつでフレンドリーなんだよ。お金持ってる人も何もしないしね。(笑)でもそれだけ豊かな人々が集まってるってことなんだよ。ただし、成金文化だよね。そこには怒りがこみ上げてくる。なんていうか品がない。お金を持っていたらとか。車が基準だとか。ステータスが美徳だと思ってるよね。それは昔からで今も浜松は成金文化を持ってるよ。
他の社長さんとかともお付き合いがあるんだけど、良い社長さんにはやっぱり皆ついてくよね。良い社長さんは覚悟と自信を持ってる。逆に駄目な社長さんには自分が全てしちゃったりとか、人に任せっきりだとか。でも僕は"自分にはこういう得たものがあったよ"というものを皆に提供したいんだ。皆に何かを必ず得てもらいたいと思っている。自分を持ち上げてはないけどこのプロジェクトは学生レベルじゃないよね。だから歪みはつきものだよ。


−そうなんですか。やっぱり難しいですよね。。。お時間も良い頃合いなので最後の質問です。山森さんにとって今回のプロジェクションマッピングとはどういうものですか?

山森さん「そうだなぁ〜。今回のプロジェクションマッピングは視点を変えるものだよね。都市において屋外であるものだし。沢山の人に対して楽しんでもらって、その後に一人になった時にちょっと考えさせてくれるものになってほしいな。花火より根強くって町に灯る灯火であってほしい。これを機に色々盛り上がってくれたらうれしいな。」

−本当にそうですね。私もこれからの浜松を期待したいと思います!本日はお忙しい中ありがとうございました!



ここでインタビュー終了です!
今回で関係者インタビューは終了です。

今日の夜からはいよいよ本番ですよ〜〜〜!
ついに!お楽しみにです!!


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2013年02月08日

関係者インタビュー③

今日は第三回目の関係者インタビューです。今回は音楽制作者の難波研さんです。


−初めまして!槌谷彩香です。よろしくお願いします。

難波さん「初めまして!」

−宜しくお願いします。
本日はお時間いただきありがとうございます。

難波さん「何なりと気軽に聴いてくださいね」

−はい!ありがとうございます。それでは早速始めさせていただきます!

難波さん「はい!宜しくお願いします。」

−メールにも一度書いたのですが、今回のプロジェクションマッピングというプロジェクト。難波さんはなぜ参加しよう、という風に思いましたか?

難波さん「そうですねぇ。まずは山森さんにお声かけいただいた事があります。それとやはり、自分の故郷に何かしらの形で恩返ししたい、というのが大きいですね。」

−やはり浜松出身は大きいんですね。浜松に対する思い入れはあるんですか?

難波さん「そうですね。自分の今があるのは、浜松で過ごした時間があったからだと思っています。浜松に限らず、静岡県という土地からの影響はとても大きいです。」

−そうなんですか!静岡県、というとまた幅が広がってきますね。静岡県と音楽とのつながり、というのはあります?

難波さん「そうですね。一番はやはり、浜松市ですが、焼津や静岡市にも色々な想い出があります。最近は行けてませんが、昔は煮詰まるとよく御殿場や河口湖のあたりに旅行にも行きました。静岡と音楽のつながりは色々あってやっぱり、言葉使いやアクセントの位置は、静岡の人間らしい癖が出ていると思います。あとは、時間に対する感覚も、都会の人や他県の人とは違うように思います。」

−御殿場のどこらへんに行っていたりしていたんですか?
私、石川県出身なので、まだ静岡の事はあまり知らなくて・・・

難波さん「駅の近くに宿をとって、ひたすらブラブラしてました。
アウトレットもあるし、富士山にも行けるし、夏は凄く過ごしやすいんですよ。石川!今度仕事で金沢に行きます。」


−本当ですか!それはうれしいです!!では、頭を一旦休めてリラックスをしに色々なところへ旅をされていたんですね。

難波さん「自分は岐阜の白川郷の伝承を題材に作品書いていたりするので、近所(とまではいきませんが)まではよく行ってたんですが、ずっと金沢に行きたかったんです。そうですね!自分は自然がないと生きていけないのでw 泉鏡花が大好きで!」

−小説家の方ですか!

難波さん「そうです!自分は本を読むのが大好きで。」

−恥ずかしながら石川県出身なのに知らなかったので思わず調べてしまいました…

難波さん「昔の人ですからねw 最近は、朗読劇や舞台ばかり作ってるんですが、それも本好きがこうじてなんですよ」

−本好きですか〜。そういえば、難波さんはライトノベルなどからインスピレーションをもらって作曲もしているとか・・・

難波さん「ええ。自分の音楽は言葉と風景に密接に関係してるので。」

−難波さんの"音楽"というと?

難波さん「自分の作る作品すべてですね!色んなタイプの曲を作りますが、それら全てに共通しています。」

−私もいくつか難波さんの作品を聞かせてもらいましたが、本当に様々なスタイルの音楽でした!

難波さん「よく”どんな曲作るの?”って言われるんですが、自分でも何ていっていいかわからないんですよねw でも、その時表現したいものに一番最適な形で作品を現実化してるだけなので、全部自分なんです。」

−なるほど。全ての曲が自分を表現している、自分自身なのですね。
では、今回のDBTのために作った"ひかりのきせき"という曲はどういう思い入れで書かれたのですか?

難波さん「Twitterにもちょろっと書いたんですけど、テーマに合わせた上で、浜松で生まれ育った人間じゃないと表現できないものを書いて、浜松に恩返ししたかったんですね。」

−難波さんの”恩返し”が今回の曲につながったんですね。

難波さん「そうですね。企画書を見たり、山森さんにお話を伺ってみて、”二面性”っていうものと”過去、現在、未来”っていう2つの要素が凄く大事だと思って、作曲の段階中にかなり意識しました。」

−でも、今回の曲はプロジェクションマッピング用の曲であり物体に映像を投影する時に流れる曲ですよね。普段考える曲とはやはり違って難しいものがあったんじゃないですか?

難波さん「そうですねぇ…あまり難しいとは思いませんでした!むしろ楽しかったです。それこそ、今回の企画の説明に書いてあった”内と外の感覚の違い”みたいなものかと。企画的には”外”ですが、人間自体は”内”ですからね。」

−内側から感じて作曲するというような意味ですか?

難波さん「DBTの皆さんがやりたい事(企画書や曲についてのオーダー等)をしっかり尊重した上で、浜松に生まれ育った人間としての目線で曲を作る。それによって、”ギャップ”や”視点”を多面的に表現出来るし、過去-現在-未来を作品の中に存在させられる訳です。音楽だけで主張する作品ではないので、これは凄く重要な部分です。」

−今までは、音楽だけで主張する作品が多かったのですか?

難波さん「そういう訳ではないです。色んなケースがあるし、音楽自体に力が無いのは論外なので、常に音楽の力は意識していますが、「想いが強い」のと”自己満足”は違うんですよね。物事(作品)を多面的に見る事が大事なんです。多くの人の関わる作品は、自分だけが主張すれば良い訳ではなく、全体としての視点が必要になってきます。
今回の作品でいえば、土地そのもの、歴史、モニュメント、映像、音、それらが全て一つになってはじめて作品として完成する訳で、自分はその一部として思いの丈を詰め込んで作曲をした…という事ですね。そういう意味で、難しいとは感じなかったし、楽しかったです。展示音楽や舞台や劇伴のお仕事もそういう感じですし、視野を広く持つことが凄く大事だと感じています。」


−難波さんは常に多面的に物事を見る意識を大事になさっているんですね。
では、今までに難しいと感じた作品はありますか?

難波さん「難しかったお仕事かぁ…いつも楽しんでお仕事させて頂いてるので、中々思いつかないんですがw 、簡単なお仕事は一個も無かったですね。どのお仕事も難しい部分は存在するんですけれど、それをどうやって作品として説得力があるものにするか?って考えて作業するのが楽しいんです。ある意味、職人みたいなものです。」

−ひとつひとつの曲を丁寧に、大事に作曲しているんですね。楽しく作曲するイメージが伝わってきます!

難波さん「自分にとって作曲をする、演奏する、というのは生きる事そのものなので。」

−難波さんの生き甲斐なんですね。
話が変わるのですが、今回のプロジェクトでは学生が主に中心となって活動をしています。

難波さん「はい!」

−難波さんは、このプロジェクトに参加している学生達をどのように思っていますか?

難波さん「難しい質問ですね!実際問題、どんな方が何人参加しているか全くお話を伺っていないんですよ。」

−あ、そうだったんですか!

難波さん「ええ。特に絡んでくる方も居ないので、こちらは今どんな感じなのかな??って感じですw むしろ自分が音楽として参加する事をどう感じていらっしゃるのか知りたいくらいですw 山森さんからは企画本体と期日のお話しか伺っていなくて。」

−私自身、個人的にははとても感激しています!!

難波さん「おお…!それは嬉しいですね…!」

−まず、今回のプロジェクトでは静岡文化芸術大学の1年生が20人くらい、静大の方が2、3人が主に活動しているんです。なんとほぼ大学1年生なんで。。。


難波さん「なるほど。良い経験になりますね。どんな形であれ、自分たちが関わった作品が表に出るのは凄く大事な経験です。」

−はい。何もかもが初めてな人ばかりで、最初は不安や焦りなどがいっぱいでしたが、今は楽しみであるばかりです。

難波さん「作品に対する率直な意見を聞ける良い機会だし、もしプロが参加する企画だったらどんどんがっついていって、質問攻めにしちゃうのも勉強になったりしますし!自分は結構現場で色々聞いて勉強してきたのでw」

−でも、意欲的な事は大事ですよね。

難波さん「作品自体に直接関係なさそうなものでも、何でもいいんですよ。そこで使えなくてもいつかヒントになる事があったりするので!
自分は、教師としても長い間活動してるんですが、対話と会話を大事にしてるんです。自分の意見や想いを口に出して言う事が大事だし、意見を交換することで、視野が広がったり、意見や想いが更に深まるし言ったら責任もってやらなきゃいけなくなりますからね!
あとは、ブログやTwitterに書いて残すのも大事です!


−・・・すごく勉強になります!難波さんは教師をして何年くらい経つのですか?

難波さん「教師としては6年ですね。学生時代から教えていたので!」

−学生時代からなんですね!文字にして残す、ということは大事なんですね。

難波さん「確認できるので!何事も責任をしっかり取るっていう事が大事ですから。」

−身にしみます。。。笑

難波さん「誰かのせいにして逃げるのは簡単ですが、それでは何の成長もできないですからね!」

−しかも、ブログやTwitterなら、その言葉でつながれますよね。

難波さん「ですです!
あと自分は「現実」って言葉が好きじゃないんですよ。」


−それはなんでですか?

難波さん「”現実”ていう言葉は使う人の都合良い形に意味をすり替えやすいじないですか?自分が怠けてるだけなのに、「これが現実だから」とか言っちゃう訳ですよ。
でも、実際は”怠けてるだけ”っていう”真実”しかないんです。真実は、それがどんなに残酷だろうが何だろうが、必ず1つしかありません。それを責任もって受け入れて、ちゃんと消化していく事でしか、人間は成長出来ないと自分は思ってます!そういう意味で自分の逃げ道を断つためにも、ブログやTwitterは大事ですねぇ。」


−難波さんはブログやTwitterでその「真実」を見極めているんですね。

難波さん「基本はバカなことばっか書いてますがw」

−それも楽しみの一つですよ!!笑

難波さん「でも、”夢です”って書いたり言ったりした事は、だんだん実現されてきてますよ!」

−おお!では、このプロジェクトで浜松に恩返しをするということも夢ですか?

難波さん「夢の途中ですかね、まだもっともっと色んな形で恩返し出来ると思うし、したいし、夢を超えて行きたいので!」

−私も難波さんの夢を超えるという夢、応援したいです!!

難波さん「ありがとうございます!オタクで変態なぼっちのスペシャリストでも、頑張ってればいいことあるかもだぜ!って主張して行きますw」

−是非!楽しみにしています!!笑

難波さん「自分も浜松に9日に行く予定です。生で見たいので。」

−本当ですか!お会いできるんですね。とても楽しみです!

難波さん「何かイベントあるかも?的な事を山森さんが仰ってたのですが…どうなんでしょうね?とりあえず、私自身が浜松に9日に居るのは確かですw」

−また、次は生で色々聞ける事を楽しみにしていますね。そろそろ時間も良い頃合いなので質問の最後とさせていただいてもよろしいでしょうか?

難波さん「いいですよ!どうぞ!」

−はい!では最後に、今回のプロジェクションマッピングにおいて、これからある展開とはどういったものであると考えていますか?

難波さん「展開…そうですねぇ…」

−難波さんはどういった展開に期待していますか?

難波さん「勿論、モニュメント自体が見直されるきっかけになると思いますし、何より、参加した学生さんが何かしらの夢を見つけてくれれば嬉しいですね。
その夢が、未来を作ってゆくと思うし、多くの人々の記憶にのこれたらいいですね。想い出にも希望にもなる素敵な企画だと思うし、これをきっかけに将来なにかしらの作家になりたいって思ってくれる方も居るかもしれないですから。」


−貴重なご意見、本当にありがとうございます。

難波さん「いえいえ。」

−私はこの機会で様々な事を経験し、学ぶ事ができています。これからも色んな壁にぶつかったりする事があると思いますが、ここで得たものを大事に活かしていきたいです。

難波さん「凄く良い意識ですね!」

−本日は長々とおつきあいしていただきありがとうございました。色々失礼なことやまだまだ言葉が足りなかったことがあったかもしれません。申し訳ないです。。。

難波さん「そんな事ないですよー!またいつでも気軽に話しかけてください!」

−ありがとうございます!恐縮です!また、機会があれば普通にお話を聞きたいです。

難波さん「是非ぜひ!」

−はい!お忙しい中、お疲れ様でした。

難波さん「お疲れ様でした!」


ここでインタビュー終了です。
次回は山森達也さんです。お楽しみに!
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2013年02月07日

関係者インタビュー②

今日も引き続き関係者インタビューです。第二回目は映像制作者のAono_Yさんです。

Aono_Yさん
こんばんは。宜しくお願い致します。


−こんばんは!本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。今回のインタビューはブログに掲載させていただく形となりますがよろしいでしょうか?

Aono_Yさん
了解です。


−ありがとうございます。改めて、よろしくお願います。早速質問なのですが、Aono.yさんはなぜ、今回このDBTのプロジェクトに参加しようとお考えになったのですか?

Aono_Yさん
うーん、いきなりちょっと難しいですね・・・割とビジネスライクな動機なので・・・w
一度くらいはプロジェクションマッピングをやっておこうと思った、というのが一番大きなところでしょうか。。


−そうなんですか!では、今回がプロジェクションマッピングの映像制作が初めてなんですか?

Aono_Yさん
表現手法として、純粋に映像屋としてやっておきたかったという話もありますし、実績としてのところもあります。
そこのところは言葉の定義にもよるとは思いますが、こういう形で屋外にある構造物に対する投影として企画の通った形にするのは初めてですね。


−なるほど。Aono.Yさんは映像投影に関するプロフェッショナルと聞きましたが、プロジェクションマッピング用の映像を制作する際に今までの映像制作との違いはありますか?

Aono_Yさん
スクリーンの形が異なるという点が一番大きいです。投影先の構造物の形状と周辺の環境、想定される視聴者の位置を考慮しなければならない点が一番重要だと思います。


−確かに、普通に映像を投影するなら、平らな面があれば投影できますが、プロジェクションマッピングは違ってきますよね。では、今回の映像を制作する点で難しかったところはありましたか?

Aono_Yさん
そうですね、、必要な情報が固まれば映像自体が作れますが、その前準備の段階でドタバタしていたのと、あとは映像自体のコンセプトが今回は難しいところがあり、学生さんに作って頂いたコンテンツを組み合わせて物語が通る様に組み上げるのは難儀していますね…。


−学生が作った映像も、最終編集はAono.Yさんがしますよね。今回は学生も初めてのプロジェクトという方達が多く、戸惑いや不安が皆にありました。映像自体のコンセプトが内と外、二つの視点をテーマにしていますが、その点でAono.Yさんが思っていることや考えはありますか?
また、浜松に対する思い入れなどはありますか?

Aono_Yさん
コンセプトについては今回は実行委の皆様にご提示頂いたものに沿う形でやらせて頂いておりますので大げさに何かを言うということはありませんが、テーマを自分なりに消化しつつ視覚的にインパクトのあるものを追い求めていきたいと考えています。
都市に対する思い入れというのは、、正直あまり無いというのが本音ではございますがその分皆様の思い入れを受け取りつつ詰め込んでいきたいと思います。


−Aono_Yさんなりの映像表現をしたのですね。学生達の思いをAono_Yさんのおかげで今回浜松に伝える事ができて光栄に思っています。では、Aono_Yさんにとって映像とはどういうものでしょうか?
最後の質問なのですが、今回のプロジェクションマッピングでどのような展開を期待していますか?

Aono_Yさん
映像とは…は難しいですね。ずっとそれを探している気がします。

展開については、あまり自分が大声でどうこう言うものでも無いと思いますが、今回のケースは集客よりも前例作りという点に重きが置かれるのではと考えています。プロジェクションマッピング自体ももはや極端に珍しい手法という訳でもありませんし、こういった事例を期に映像表現の可能性を拡張していくようなイベントが増えていけば素晴らしいと感じています。


−これからのAono_Yさんの映像制作でいつか見つかってくるかもしれませんね。私はAono_Yさんの映像を何作品か見させていただいたのですが、どれも本当に素晴らしいものばかりでした!これからもAono_Yさんの制作に期待しています!!
そして、映像表現の可能性を私たちも精一杯広げていきたいです。お時間過ぎてしまって貴重な時間を削らしてしまいすみませんでした。

Aono_Yさん
いえいえこちらこそ詰まってしまうところも多くすみません;;


−そんなことないです!!そして、初めてインタビューをするので、言葉が足りないことや失礼なことが多かった事をお許しください。。。
本日は本当にありがとうございました!!


ここでインタビュー終了です。
次回は音楽制作者の難波研さんですよ〜。
お楽しみに!

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2013年02月05日

関係者インタビュー①

今日は関係者インタビューです。第一回目は静岡文化芸術大学デザイン学部メディア造形学科教授の佐藤聖徳先生です。


−本日はよろしくお願いします!

佐藤先生「はい。よろしく。」

−早速なんですが佐藤先生はなぜこのプロジェクトに参加しようと思ったんですか?

佐藤先生「僕は事の発端は上野君。上野君が昨年展示会をした時に、彼が企画に対して行っている事が彼の専門性というか得意分野なんだよね。ことあるごとに彼が僕のところに来てくれてそれがこのプロジェクトに加わったきっかけかな。」

−そうだったんですか。
では、佐藤先生は今回のプロジェクトについでどう考えていますか?また、この企画を考えた学生を文芸大の先生から見てどう思いますか?

佐藤先生「まず、この大学がこの地域にあることが、良い部分と悪い部分があるんだよね。悪い部分はやっぱり東京という首都圏から離れている事だね。首都圏でこれは古くから言われている事なんだけどクリエイティブなアート企画であるとか、メディアがどいうしても東京が中心なのにも関わらず立地的に浜松(ここ)に大学建っている事。それでここで何がやろうと思っているときに東京でない事と地方である事現時的に問題があるんだよね。この大学が実際三年前に公立になった時に特にメディア造形の人たちに大学に来てくれる地域の幅が全国になって、これは僕らもびっくりしていて北海道から九州まで広がっていて。でもこれはすごく良い事なんだ。地域性と皆の若い世代が全国でやろうという集結地点に自然になってきたことが結果論になっている。これが本当はすごくデメリットなんだけど急にメリットになってしまったんだよね。まず山崎君みたいな声をあげて何かやろうという事はすごく良い事。これは最後に言おうと思ってたんだけど、こういう事を後輩達にも繋げていく事が大事なんだよね。例えば君らの今回のプロジェクトのクオリティ自体も上げる事がもちろんすごく大事だし、そこで近隣の大学とのアクセスコンタクトもすごく大事だけど、これからこの大学に入ってくる子達にどうやってそのエネルギーを伝えるかということを皆で考えてほしい。それで終わってからでも構わない。それをなんとなく過ごして終わるんじゃなく、何か伝える方法をしっかりと考えて伝えていく事は君らが言う最大限、最大かつ大量の力になるんだと思うんだよね。それをこれからしていってほしい。
たまたま今回中心市街地活性化ではなく浜松市自体が活性化しようという動きが全国的になってきているという事が非常に問題になってきていて、僕が浜松にいるからということもあるんだけど特にこの地域っていうのは活性化に関して躍起になって頑張っているんだよ。だからある一つの皆が参加できる形として今回できたということはすごくよかった。そして関わってくれている静大の上野君と去年、地域の都市計画も含めて松菱デパートの壊れる直前にその記憶展というか写真展をやったんだよ。それが僕自身に啓発というか参加するきっかけになったんだ。逆に言うと上野にのせられたという感じなんだけど。(笑)
でもすごく結果が気持ちよくてね。その時に小林君とも知り合ってね。凄く良かったと思ってる。で、大学時代の時に生徒みんなと何か計画を立ち上げてね、地域の持っているその特質を活かしてっていうことでやってはいるんだけどそういう域とか壁を外してね、もっと自由にすることが大事。浜松の楽器化ややらまいかなどをやり過ぎると陳腐化してしまう。だからもっと君らの全国規模で考えている事でもっと色々やってほしい。アイディアの事に関して行き詰まるようなことがあれば固い頭ではれば僕らも助けるしね。(笑)
だから映像の内容でいうと、若干の弱さを感じたんだよね。もっとはっちゃけて!というような思いが強かったので、かっこ良く綺麗にしようというよりも、もっとエネルギッシュに表現のレベルで爆発するようなものを作ればいいんじゃないかな。別に学校の課題じゃないし、皆で自由にやる事だし。ある意味よくも悪くももっとやりきってくれると嬉しいな。三日間だけなんだし。編集してまとまった段階は見ていないんだけど、組み合った段階で見てくるとどんな状態であるかはまた期待しているという感じかな。まずは後輩達に伝えていく。それが出来る事によって今初めて君たちがやっている事が上手く行く、成就するということが出来ると思うんだよね。」


−なるほど。そういったことによって学校の活性化にもつながりますか?

佐藤先生「そうだね。学校の活性化というとこれはSUACだけじゃないんだけど、大学という世界のレベルのこと、君たちとは直接関係ないことだけど少子化が進む中でどうやって大学を盛り上げていくかがすごく大事になってくるよね。皆ができることは大学へ来て何をやりたいのかがやっぱり大事なんだ。だから山崎君みたいに何かやろう!となって20人が集まってきた事は僕はこれは素晴らしい事だと思う。そういうエネルギーがあるんだけど。そのもう半歩進んだ時にじゃあ何をやろうという”何を”という所を考えてほしい。大学という所は何をするところなんだろうということをもう一度よく考えることだよね。別に難しい学問や研究をやるんじゃなくて、そうじゃなくて皆が身近で何に興味を持っているかをよく分解して深く噛み砕いて研究していく事が大事になってくるんだよ。ただ大学でやりたいということだけではなくてね、いわゆるなんで自分たちにやりたいことがあって、なんでそれをしたいのかということをもっと細かく分解して考える。そういう風な事をやる所が大学なんだよという意識が最近薄くなってきている。だから結果論として、じゃあレベルが下がってきているという悪口を聞いてきて、でもそうじゃないと思うんだよね。やっぱりやらなきゃいけない事を細かくよく考える。そうすればこういったイベントや企画の考えるきっかけになるんだ。」

−そうですね。色々学ぶ事が多いと思います。こういうイベントは学校で学べないことを多く学べる事もできますし、いい機会になっています。

佐藤先生「だから授業もちゃんとやってください。(笑)」

−学業が最優先ですよね(笑)

佐藤先生「最優先というよりも、良い企画を立てて皆をまとめるリーダーシップがあるんなら自分が大学で与えられた基礎の課題をやり倒せと。それくらいのエネルギーをつけとけと。
自分が今直接関係ないことでもすごく大事。最近ではあまりそういうことを言ってくれない気がして”急がば回れ”という言葉あるでしょ?回れという部分を皆やってくれないんだよね。回るということはすごく大事だし、時間を使って散歩してみたりすることも大事だし。急いでいるんだけど、回る事も出来る四年間になればいいよね。」


−大学生は沢山時間がありますもんね。

佐藤先生「だからまずゆっくり考える事。ゆっくり回る事。結果だけを追いかけない事だよね。今回のプロジェクションマッピングでの映像の内容もやっぱり皆が知っている結果をどうしても追いかけてる気がするんだよね。あんな感じのをやろうとかって結果だけを追いかけてそれを真似するという風になっちゃってるという感じに思えちゃったから。そういうのじゃなくて、幼児っぽくなってしまったとしても構わないし、ざっくりと大雑把になったとしても構わないから自分たちの今伝えたいことを素直に出すということが大事だよね。かっこつけようと思っているとやっぱり結果だけがいっぱい散乱している時代だから仕方がない事だけれども、結果が全てじゃないから。まず、プロセス、途中経過があるほうが丁度いいよね。僕が学生時代の時に途中経過が大事なんだっていうことを散々言われて、最初はそれの意味が全くわからなかったんだ。あってやっぱり出来上がったものがよければ良いじゃないか。と思うじゃない?でも全然そうじゃないんだ。その途中経過がすごく大事で。AとBという違うやり方で、同じCを作るとしたら、決して同じCは作る事が出来ない。違うプロセスを経てきているから。色んな意味で見方とか考え方とか絶対に違ってくる。その違ってくるんだということがやっぱり最初はわからないんだよ。じゃあそれをどうしたらいいかというと、騙されてやるしかない!という。(笑)
だから最終的に大変だったものが出来上がった時は気持ちがいいんだ。
でもどっかで真似してするっと抜けてきたものが出来上がったとしても出来上がりは真似しているものと同じなんだけどやっぱり説得する力がないので感動してもらうことができなかったり、物でいうと売れなかったりという結果になってしまうんだよね。そこは言葉にも文章にもならない哲学的な考えであるものだと思うんだよね。最初から狙おうとしても狙えない。それに持っていくまでのフットワークをデザインするのがいわゆる勉強なんだと思うんだ。
だから何気なく皆が認識していることでそういう事って沢山あって。例えば絵を描くにしても、描いてる最中の途中経過がなかったら完成した絵ってないでしょ?すごく哲学的なんだけど描くから絵が出来上がるわけじゃん。じゃあどういう風に描くっていうのがすごく大事でしょ?でも最初からどういう絵を描きたいていう頭の中に描いてるだけで筆を持たず白い紙をずっと見つめていて頭の中でこういう絵が書けましたという風に言っても皆が見ても真っ白でしょ?でも特に映像であるとかメディアである世界というのは、頭の中で考えてコンピューターが作業してくれることが非常に領域の幅が広い世界だから、できてるはずのところで全部中途半端になってしまうことにもなりかねないしね。
プロの世界っていうのはそういう事を沢山畳み掛けていっぱい吸収して先が見えてくる。肝心なのは色んなプロセス。たとえば映像だとしたら100通りのやり方で同じ例というものが出来上がる。でもその100通りというのが大事であって全部違ってくる。100種類のプロセスがあるんだ。それによって一つのものが出来る。一つのものというのは例えばプロジェクションマッピングの画面でもいいし。同じプロジェクションマッピングを作るとして100個のものができた。そして100通りのプロセスができた。それがデザインなんだよ。
要するに情報メディアがスタイリングをするときにどんな形であるとかデザインという言葉を結構いい加減にして誤解してしまう人が沢山いるよね。形とかデザインすることだけがデザインと思っている人が結構多いし、まず皆がそういう事をきちんと理解した上で、まわりの地域を活性化させるために考えてくれることをしてほしい。僕らがただ言っても実行するのは自分たちだし皆がそれで動いてくれるという事は百人力な訳さ。だからプロセスという途中経過をまず勉強することだよね。」


−先生が浜松に対して思っている事というのはありますか?

佐藤先生「感想としては今の都市として単純に暖かくて風光明媚で凄く住みやすい。僕は元々生まれも育ちも横浜なんだけど、横浜も港町で結構古くからの伝統もあって素晴らしい町で大好きなんだけど、浜松ていうのはもうちょっと風通しがいいんだよね。東京、横浜という町はもうちょっとべちゃっとしてねっとりしてる非常に濃い町なんだよね。そういう部分って人間も多いから当たり前なんだけど、浜松っていうのはそれが少し軽さがあって風通しがいいかんじ。でも暖かさがあって動きやすいというのかな。そんなに地方都市という印象はあまりないよね。例えば、その関東一連でも一都六県があるけどその中でも山梨県であるとか周辺の県で郊外になるとものすごい不便でしょ?ものすごい田舎になるじゃない。そういう感じもしないしね。かといって関西圏であるのかというと確かに名古屋に似ているところはあるかもしれないけどでも決して愛知県や大阪であるとかとは全く違うしね。やっぱりこれは型にはまった言い方だけど"へそ"ということは言えているんだよ。地図的に見てもほとんど中心だけどそれも言えるんだけど文化としても中心かもしれないね。中心ていうのは色んな事が平均的であることなんだ。だからやっぱり中心的かもしれないね。東北関東文化と関西の文化とすごく混じっているしね。だからなんとなく軽い風通しのいい感じはその辺なのかもしれないね。」


−じゃあ先生はこの浜松に来てよかったと思ってますか?

佐藤先生「すごくいいと思っているよ。」

−私は色々な浜松の方に言われた事があるんですけど、浜松の人は自己主張しないからあまり活性化もしないんじゃないかなと聞いた事があるんですが。。。

佐藤先生「それはその人達がそうであってほしいという要望だよね。でも僕が今思っている事は現時点での浜松の良さ。だからどうしたいかっていう思いも、もちろんあるんだけどそれは多岐に分かれているけど今現在持っているその顔つきっていうのがよく染みて、馴染んで分かってこないとどういう風にしてほしいかやっても検討違いじゃない。ただの素振りになっちゃうでしょ。素振りはしたくないじゃない。どうせなら打ちたいじゃない。だからまず現在がどうなのかっていうそれぞれの人のよく噛み締める事ってまず大事だよね。皆はやっぱり年齢的にも乾いたスポンジだしさ、俺なんかもうスポンジが水すっちゃってなんか黴臭くなってやばいなって感じはするけど。(笑)」

−吸収しないと駄目ですね。(笑)
学生にその吸収しやすいアドバイスみたいなのはあるんですか?

佐藤先生「そうだなあ。本をいっぱい読んで!テレビ見ようかな、ゲームしようかなと思ったら本を読んで。(笑)
あと色々な人と話す事。周りにいる周辺の友達でもいいから。まだ自分の身の身辺を固める事で精一杯かもしれないけどもっともっと色々な人と気軽に話す。それで、話しただけで義理とかが出来るわけじゃないけど、ただその人と話して分かれてしますかもしれない。もう二度と会えないかもしれない。でもそれも一つのコミュニケーションでしょ?話した事でまた自分の記憶のコミュニケートした記憶が味になって染みていくから、まず色んな人と話してそれをどうにかしようと思うとかしこまってまた堅くなってしまうのでまず気軽に色んな人とコミュニケーションをとる。それもすごく大事。そうするとただ傍観している人になってしまう。そうじゃなくてよく感じ取って、何かしようと思うと何も出来ないのでちょっと進めようとしたときに例えば浜松の近所の人と会話をしてみる。それとあと本を読む。」


−なるほど!先生のおすすめな本とかってありますか?

佐藤先生「なんでもいいよ。もう手当たり次第で。ここもまたすごく哲学的な話になっちゃうんだけど浜松で読むということが大事なんだよ。地元の町で場所で本を読むということ。ここに来て何かやろう、少しでも何かやろうと思ってここで読むということとはまた違うのさ。それはすごく大事だよ。浜松で読むっていうこと。」

−う〜ん。。。難しいですね。

佐藤先生「うん。わかんないかもしれないけどね。まぁ僕らもテレビ見ようとか思ってついついつけちゃうけどね。流して捨ててしまう時間もたくさんあるんだけど。皆の一つ一つの細かい興味に対応してもしきれないくらいたくさんの本が今いっぱいあるんで分野に関しては全く問題ないと思う。授業のない時にMAY ONEの8階行って一日中足を棒にして本を読む。"立ち読み"っていうのを僕は進めているの。ゆっくり座ってさあかしこまって読もうとすると中々集中できないんだよ。でも本屋さんで欲しい本をちょっと手に取って"立ち読み"するとすごく集中力があって頭に入る。確かに脚痛くなるけど。腰痛くなるけど。でもその軽い腰の痛みと脚の痛みを感じながら集中して読むというのはね。結構僕好き。(笑)」

−確かに立ち読みするとそれしかする事がないから集中しちゃいますね(笑)

佐藤先生「そうでしょ?"立ち読み"おすすめ!(笑)」

−じゃあ私も今度してみます。(笑)
話は変わるのですが、佐藤先生は映像を作った事があるんですか?

佐藤先生「仕事ではね。あります。
EPSONの仕事でいわゆるクレイアニメを作って取説のアニメーションを作ったりとかあと映像は自分で学生の時に作った事はあるね。でも大学院を出てSONYの会社に就いたんだけど、入った部署がビデオグループだったの。僕は映像というと動く映像というよりも止まった映像、いわゆる写真のほうが好きなのね。それでこれはもう小さい頃からずっとカメラと写真が好きでね。ずっと撮り続けてきたんだけど、会社に入った時に『え?動くビデオ?』と思っちゃってちょっとがっくりしちゃったんだよね。なんだ、もっとオーディオとか音も好きだから音楽とかそういうの作りたかったのに。映像がある意味一番距離が遠かったのかもしれない。それで入って、メディアが展開する前だったから機械を作らなきゃいけない。カメラであるとか映像機器をね。その時映像機器を作るにあたってプロダクトデザインだから持ちやすいとか色々人間工学的なところを考えるじゃない。一つここで面白かったことが、半年に一度かな。日曜日を使ってその会社の講堂で一般の人を集めていわゆるビデオ講習会というのをやったのね。それに参加した時に一般の人達にビデオ、動く映像がすきでたまらないっていうおじいちゃんだとかさ、いっぱい来るわけ。子供達も躍起になってるお母さんとかさ。その人達を見て自分が知っている使い勝手であるとかデザインしていうにあたってである立場のことを説明してるときに『あれ、これビデオ機械っていうのは単純にその使いやすいとか使いにくいとかってことじゃなくてこれはやっぱり人がいるわけじゃん。撮る人がいて撮られる人がいる。人が人を撮るものでしょ?その形に残ったものが映像でしょ。』これは会社の方でも物体ばかり作っているから気がついてないだろうし、物体が出来上がってぼーんと売ってしまってあとは好きな物とってくださいという会社であるいみあるわけじゃない。メーカー会社っていうのはさ。でもそういう講習会でどういう風にどうやったら綺麗で可愛く撮れますかとか、どうやったら綺麗な景色撮れますかだったりとかばかりなわけ。一般の人というのは。『あれ、ちょっとこれ俺がやって思っている事と全然違うじゃんこれ。』と思って。で、ちょっと映像そのものに心が動いた。っていう所から始まったかな。
こういう感じでまとめられそうかな?(笑)」


−はい!大丈夫です。(笑)
ありがとうござます。

佐藤先生「僕はアニメーションとか線画の専門じゃないかあ偉そうな事は言えないけど、鉛筆一本のアニメーション制作はおすすめ!
細い線一本で描くのは本当に難しいよね。ただ単に映像を流しているだけじゃ緩いものになってしまうけど漫然としたものはだめだからね。技術だけでやってしまうと結局はやっぱり漫然なものになっちゃうでしょ?どうしても。
あと、芸術大学なのに芸術科がないので中々この大学で好きな事をやるのは難しい事なんだけれどもやっぱり皆が地域に対してアートプロジェクトというのは今地域で色々していて。まあ悪い部分も結構色々あるんだ。これもやっぱり漫然としているところがあって必ずしもいいってことではないんだけど、行政の方にはやっぱり申し訳ないんだけれどもやっぱりやればいいんじゃないの?っていうノリでアート企画をやって成功してないっていう部分がやっぱり多いんじゃないかな?と感じるんだけど。例えばその各地域に県立の美術館でそれを中心にトリエンナーレとかビエンナーレとかね。地域を活性化することも含めた現代アート展ていうのは色んなとこでやっているんだよ。富山県、石川県とかでもやるし、もちろん東京などでもするし。そういう活動ができる拠点になれるところなんだよねSUACは。常葉なんかもそうなんだけど、純粋にやっぱり芸術を取回すっていうのかな。運転するっていうことをしてほしい。後々。それはもう簡単にはできないと思うんだ。だから先生方とかからはここは芸術をする場所なんだって言われているが、でもやりたい事だからやろうよ。て皆が動いてくれればそれが長く続いていけば、誰も何も言えなくなるよね。どんどんやろうよ。っていうのになれるんだよね。それが夢かな。。。
それが浜松にいるからとかじゃなくて、県境のある県のドライブの拠点になれるとすごくいよね。まぁ20年30年かかるかもしれないけどね。」


−最後にこのプロジェクトに対して一言ありますか?

佐藤先生「もし皆の機会とスクラブがあったら色んなとこで続けてみて。それは浜松じゃなくていい。静岡へ出張してもいいし隣の県へ行っても良いし。あと色んな環境とかシチュエーションとかを変えて。もう一回やれば大体どういう機材がいるとか、どういう映像にすればよかったって反省とこうしたいって事が必ずたくさん出てくるので、それを次にどっかでもう一回やってほしい。これから自分自身の事を考えていかなきゃならないこととかも出てくるので大変だと思うけど、皆が大学生であるうちにもう一回やってほしい。どっかで。また来年も声がかかるかもしれないけど、もっと自力で。違うシチュエーションで違う環境で。投影してみるっていうことをやってほしいな。企画自体は万々歳だし。ある意味ではこの時点で七割くらい成功していると思うんだ僕は。見ていて。あとは実演するだけじゃない。それは運用の問題だから皆がやろうよと言ってみんながここへ来るという事がものすごく普通は大変なんだよね。それができているのでそんなに心配はしていない。運用のやり方は技術やお金の問題とかとまた違うからね。それは何をやるにしても大変さ。今度は制約のない市とか活性化ということじゃなくてもっと自由に好きなようにやってみてほしいな。」

−そうですね。これからもこういうプロジェクトをやっていきたいと思っています。

佐藤先生「是非、声をかけてください。
古田さんもこないだ言っていたんだけど、映像専門家が見るから、映像ではなくて、色んな人が色んな形で角度で見るっていうとこに良さがつながるんだよね。技術的な問題にはそれは頼んだりしなきゃいけないけど。でも大学で学ぶのは専門性やスキルだけじゃないっていうことだね。だってコンピューターの使い方なんて社会に出た先で必要な物をそこで勉強するしかないじゃない。それをせっかくピュアで乾いたスポンジに使ってしまうのはもったいないじゃない。」


−そうですね。有効活用したいです!
本日は本当にお忙しい中ありがとうございました。
これからも大学の時間を大切にして使っていきたいです。


ここでインタビュー終了です。
佐藤先生のプロフィールは後にまた付け足します!
次回は音楽制作者Aono_Yさんです!短時間だったのですが、色々聞けましたよ。
お楽しみに〜。  続きを読む

2013年02月01日

制作過程2

引き続き制作過程。
今回は投影テストレポート!


今回は先日行われた伸びゆく浜松への投影テストの様子をお伝えします。



本番に近い形の投影テストということもあり、メンバーは緊張感を持って、特に安全面には細心の注意を払いつつテストに望みました。





プロジェクターラックは今回が初陣!想定に想定を重ねて完成したラック一号に期待が高まる中、無事に役割を全うしてくれました。メンバーもひとまず安心です。



それでもやはりプロジェクターの調整には時間がかかってしまいました。スムーズにことが進むように改善が必要です。

投影された映像といいますと、本番までお楽しみです。

若干の課題も見つかりましたが、本番の実施に向けて確かな手応えを感じる投影テストになりました。
なにより無事に終了したことがなによりの収穫です。
本番でも安全に十分考慮して、最高のパフォーマンスが出来るよう研鑽を重ねて行きたいと思います。

次回からはいよいよ関係者、制作者によるインタビューです。わくわく!  

Posted by DBT at 00:00Comments(0)ブログ

2013年01月24日

制作過程

今日は制作過程についてお話したいです。

作ったのは映像を投影するために必要なプロジェクター6台を微調整することができるラックです。
場所は静岡文化芸術大学の木工加工室。



注文を完璧に応えるように作るのは中々難しく、大変な作業です。
材料を買うためにホームセンターで6時間悩みに悩んだり・・・
設計図はもう何度も書き直しました。

でも、おかげで頑張って考えた設計図は完璧に!

大学の先生に教わりながらも作り始めて1時間後・・・





無事に完成です!



設計図通りにできたので皆でよろこびました。

でも、インパクト(ネジしめ)が中々難しく、苦労しました〜。



技術的にも、初心者ばかりなので不安だし戸惑いもありましたが、短時間でしっかりと完成させることができて本当によかったです。
皆で楽しく作れました。場の雰囲気も和んでいましたよ。
これでスタイリッシュに映像を投影することができそう!

プロジェクションマッピングが待ち遠しいですよね〜。
私はもちろん待ち遠しいです。楽しみだしワクワク。

着々と準備が整ってきていますよ。

次回はプレリハーサルの記事を書きます。
  

Posted by DBT at 05:07Comments(0)制作過程

2013年01月16日

開催にむけてのご挨拶

浜松市の玄関口である浜松駅前。

そのバスターミナルの中心にある、柱のようなモニュメントのことを、みなさんはどのくらいご存知でしょうか?




浜松駅前プロジェクションマッピング事業
「Double Box Tests」開催につきまして


日時:2013年2月9日(土)・10日(日)・11日(月・祝) 18:00~21:00
場所:浜松駅前バスターミナル内 「伸びゆく浜松」
主催:DBT実行委員会
※浜松市「みんなのはままつ創造プロジェクト」採択事業



○概要
 プロジェクションマッピングとは、プロジェクターを用いて建物などの立体に映像を投影し、その映像があたかも現実のものであるような錯覚を与える映像手法です。これは通常のスクリーンに映す映像投影と異なり、投影の対象となる「場」もしくは「モノ」が作品の重要な一要素となります。「映像作品」と「場」ふたつが組み合わさることによって作り上げられる、新たなメディアアートのカタチが、プロジェクションマッピングなのです。

 今回私たちDBT実行委員会が行う「伸びゆく浜松」へのプロジェクションマッピングでは、「伸びゆく浜松」のユニークな形状と現在の周辺環境に着目した視点と、これまで「伸びゆく浜松」が辿ってきた歴史、ひいては浜松の歴史について着目した視点の2つのアプローチから映像を製作し、新しい浜松の姿を映し出すことを目指しています。

 音楽制作は浜松市出身で現代音楽家として注目を集め、全国的に活躍している難波研さん。映像制作は新鋭の映像クリエイターとして注目されているAono_Yさんを中心として、静岡文化芸術大学と静岡大学の学生によるチームで行っています。学生メンバーの8割が静岡県外出身者なので、歴史・記憶を扱うプロジェクションマッピングに際して浜松に対する綿密なリサーチを行いました。内と外、2つの視点をテーマにした映像で、市民にとっても、市外から浜松に来た方にとっても印象的な物語をお見せしたいと思っています。


○なぜ、「伸びゆく浜松」か?
 「錆びゆく浜松」と揶揄されたり、取り壊しが議論されたりするなど、「伸びゆく浜松」に対する浜松市民のイメージは決して好意的なものばかりではありません。しかし、私たちDBT実行委員会の中には、市外からやってきて「伸びゆく浜松」というモニュメントに純粋な感動を覚えたメンバーもいました。このような内外にある印象のギャップが私たちにとっては新鮮で、そのギャップを作品コンセプトに織り込んでみたい、と思ってこのモニュメントを選びました。


今後、こちらのブログではこのプロジェクトの詳細や、
制作風景、関係者へのインタビュー等、
2月の本番をより楽しめる内容を皆さんに提供していきます。

「Double Box Tests」本番も含め、
こちらのブログも楽しみにしていただければと思います。

よろしくお願いします!!  


Posted by DBT at 12:28Comments(0)開催情報